FM三重『ウィークエンドカフェ』2013年9月7日放送

黒潮回廊と神々の古郷・熊野。
七里御浜は美しく、丸山千枚田は秋の訪れを感じさせてくれます。
今回は、人々の癒しの場所として愛されている熊野から、お客様をお迎えしました。
熊野市役所市長公室の、松岡功さんと北岡秀朗さん。
現在、熊野市では9月29日の紀勢道開通に際して、市を挙げての『高速開通!熊野!1億円キャンペーン!』を行っています。
熊野にもっと人が来てくれるよう、熊野をもっと知ってもらうために、みんなで頑張っているんですよ!

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          松岡功さん(左)、北岡英朗さん(右)

■平成25年9月29日、紀勢道が熊野に開通!

松岡(以下、松)紀勢線熊野尾鷲街道の開通は熊野市にとって悲願のことでした。
三木里から大泊までが開通することで、今まで尾鷲~熊野間が40分かかっていたのが、15~20分で熊野から尾鷲まで行けるようになるんです。
つまり半分の時間になり、きつい峠を通らなくても良くなります。

これでいろんな人が熊野に来やすくなると思いますよ。
しかし熊野の風景も捨てがたいものがあります。

佐田坂から降りてくる瞬間、海がバーンと見えるのは感動的ですし。
行きは風景を見ながら余裕をもって来て、帰りは高速で・・・という楽しみ方もできるんじゃないでしょうか。

北岡(以下、北)そうですね、色々な楽しみ方があると思います。
移動距離が短くなると、訪れた場所での時間の使い方も変わってきますよね。
その町をもっと知ろう、その町のおいしいものを食べよう・・・と思ってもらえるかもしれません。
熊野のさんま寿司は、背開きで尾頭付き、尾鷲のさんま寿司は腹開き。
それぞれの町で2つのお寿司を食べ比べ、違いを楽しむのもおもしろいですね。

平成23年には台風で、国道42号が通行止めになり、およそ3日間通れなくなりました。
今でも年に3~4日は通行止めになります。
その時は、かなりみなさんに迷惑をかけてるんだな、と思いました。

この辺りは、通常では考えられないほどの雨量になるんです。
安全面も医療なども含め、交通の関係ではとても苦労してきたので、念願の開通、という思いですね。


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■『高速開通!熊野!1億円キャンペーン!』実施中!

 今年は伊勢神宮の式年遷宮、来年は熊野古道世界遺産登録10周年、そしてこの高速道路の開通。
熊野市ではこれを絶好の集客チャンスとしてとらえ、今年は市が一丸となって『高速開通!熊野!1億円キャンペーン!』というの実施しています。
それに伴い、市内の観光関連の事業者が一同に介し『集客倍増おもてなしアップ推進会議』を立ち上げました。
それらの意見を、この『1億円キャンペーン』に活かしていくため、様々な取り組みを行おうとしています。

実は取り組みの一部はすでに始まっているんです。
市内の飲食店の協力をいただき、5月から『熊野丼フェア』という食のキャンペーン事業を行っています。

熊野には熊野地鶏やサンマ、美熊野牛、地元特産の食材が沢山ありますが意外に知られていないので、地元産の海の幸、山の幸をふんだんに使った料理を使った丼を提供。
先だって開催された『熊野大花火大会』花火も終わりましたが、その時も『熊野丼』は好評だったと聞いています。

それから『熊野丼フェア』では、スタンプラリーも開催しています。
スタンプを集めて応募いただくと、ペアの宿泊券や、熊野の特産品が当たる抽選を行っています。
観光客の方はもちろん、地元の人も参加していますよ。


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■キャンペーン期間中のイベント!

 来年の3月終わりまでのキャンペーン中、熊野市内ではいろいろなイベントをしています。
10月には、観光スポットで謎を解いてポイントを集める『観光スポット謎解きウォーク』、市内の観光スポットで撮影した写真を台紙に貼り、市内を周遊する『観光フォトポイントラリー』なども開催する予定です。
こちらもポイントによって、ペア宿泊券や熊野の特産品などの豪華賞品が当たる抽選に応募できるようになっていますので、ぜひ参加して欲しいですね。

 ちょっと変わったイベントとしては、10月27日に予定している『スーパーカーフェスタ』。
フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーが一堂に集まり、山崎運動公園や記念通りなどで展示・パレードを行います。
好きな方はもちろん、めったに見られるものではないので、ぜひ来ていただきたいです。
そして、熊野の町も楽しんでもらえたら、と思います。

また自然を体験するイベントとして、12月1日に『熊野古道トレイルランニングレース大会』を開催します。
熊野古道、山道、紀和町の丸山千枚田などをコースとしたトレイルランニングで、現在、出場者を募集中です!

山岳レースなので、けっこう大変な道ですし、山の高低差がある中腹を走るので、体力も練習も必要です。
しかし、走りながら自然や風景を体感できるので、本当にオススメですよ!
ぜひ、参加して下さい!


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■名古屋からは2時間30分! 日帰り観光客が増える!

 高速が開通したことで、名古屋から3時間以上かかっていたのが2時間半で来られるように。
津からは、1時間半で熊野まで来られるんじゃないでしょうか。
尾鷲や紀北町の人たちにも「ちょっと熊野にご飯を食べに行こうかな」という気軽な気持ちで来てもらいたいですね。

『日帰り圏内』と言われているのは、片道3時間圏内だそうなんです。
熊野からだと今までは、95万人がその圏内だと言われていました。
けれど、この高速道路が開通することによって、なんと日帰り圏内の人数が680万人になるんです。
およそ7倍!
大阪や滋賀、名古屋などが圏内に入ってくるんですね。
近場の観光スポットを行き尽くした人に、ぜひ熊野まで足を伸ばしてほしいな、と思います。

熊野の玄関口、鬼ヶ城に、今年8月1日、観光施設『鬼ヶ城センター』がオープンしました。
高速道路の終点・大泊から、『鬼が城センター』はすぐ。
ここで観光パンフレットを手に入れて、熊野の町に出かけるのもオススメです。
土日、祝日は名所や観光スポットに停車する、周遊バスも走る予定です。

また、10月から毎月、第4週を中心に、花火を実施します。
時間にして、10分~15分くらい。
花火に合わせて観光地のライトアップやイルミネーションも灯します!
このイルミネーションは東紀州地域最大のLEDイルミネーションなんですよ。
開催場所は、文化交流センター、駅前、記念通りなど。
これは主に宿泊していただくお客様が対象ですね。
宿泊して応募していただく催しもたくさんあるので、ぜひ楽しんでいただけたら、と思います。